長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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デザイン的思考を持つ人は出現する様々な社会問題を解決することも出来てしまう。
カッコ良いものが作れるとか一通りこなせる程度は誰でも簡単にできる現代にあってけれどこれからの時代に必要とされる人は少しそれとは違う。
先を見て何を求め何を表現していくためのデザインなのか?
それを探るためのプロセスが大切でありプロセスの過程で解決の糸口を見出していく、そして表現されたものがデザインシンボルや文字ひとつずつに意味がある。
建築的であることや音楽的であること小説的であることは
小手先で簡単に出来てしまう事とは全くちがう。
考えて苦労して習得して漸く表面的ではない大きな意味を放つ何かが生まれるまでたどり着けるまで深く意識していきたい。
HOUSE-ICHIKO5月に着工してから長く掛かりましたが年月を経る殊にその意味が見えてくるはず。ありえないほど丁寧な丁寧な仕事をしてもらいました。



写真は安曇野の平屋です。
写真と話は違いますが先日、相方の誕生日もあって
島立にある江戸前のお寿司やさんへ出向きました。
外から内が見えないしっとりとしたエントランスから入ると
樹齢100年?と見受けられる木曽檜カウンターと粋の良い掛け声に迎えられ
カウンターに座らせて頂いて少し緊張しながらの食の時間。
何年ぶりかでカウンターで頂く「江戸前寿司」に「魚」の顔を見れる職人気質の板前さんが
自ら仕入れたというネタを握ってもらうと「食」とは本来の味を頂くものだと心の底から感じられ、
心が満たされ時間の経つことも忘れてしまう粋な1時間を過ごしました。
その時間で得られた事は
個と個で向き合い真剣に相対する時間の中で
「一期一会」に通じる真剣な時間は
会話から道具や気遣いに至るまで
心の在り方が試されるかの様な時間でした。
こころの満足は「質」から得られるのだと思います。
これからも良い人と出会い質の良い場所に行き質の良い場所をつくりたい。
ひとつ年を重ね得られる意味と喜びを感じ
無駄を減らして是非、再訪したい場所でした。
4年ぶりに八ヶ岳音楽堂でコンサートを堪能山下洋輔+横山幸雄横山さんの確かな技術に山下さんの想像力が加わりガ―シュンの ラプソディー・イン・ブルーをフルで
本当に感動良い音と良い空間景色ドラマチックな時間を過ごせるのはこの場所が一番また是非 来たいと思った夜でした。


ハードで充実していた昨日の夕食は年輪堂のマスターご家族と他のお店で反省会をしました。
年輪堂の仕事は改めてプロセスからお店も店主も家も家族も住まいもそして建築も建築家も育っていくのだと感じさせてくれた貴重な仕事です。
お店はその後も成長するためにそして私たちも成長していくためにこれからも時間を共有していこうと思います。
仮に居ぬきで借りたスペースで何も加えずに使い続けるとしたら思い入れも物語も何か足りなかったかもしれない。
改修工事のプロセスでお店の場所からはじまり、使う機器、これからの事、そして料理やひとの配置などなど考え過程で愛着も準備も整っていく その過程を目にし感じ覚悟をみた。
プロセスに関わり直観を生かし多くの人と関わり声を聞く内に自分らしさに気が付いていくそしてその場所がどんな場所であるべきかが見えてくる。
紆余曲折してもやがてその人に惹かれてその場所に足を運びひと時を共有する人が集まる。
プロセス これからも共に考える過程を大切にしていきます。深く悩み、ひとの表も裏も喜怒哀楽も共有していく人間らしさがあっての建築
現場で起こった事、喜怒哀楽過程を経ればすべてが楽しい思い出です。
来年秋の着工ですが本当にゆっくりと伊那市の計画も進めています。
景観に恵まれた敷地
店舗併用住宅が続いています。
