長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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安曇野市で地鎮祭を行いました。
天候にも恵まれて執り行うことが出来たこと
様々なことに感謝しています。
東京からUターンされた施主のTさん
一番大切なことそして故郷に戻った意味は
景色に恵まれた場所で四季を感じ日々楽しみながら暮らすこと。
そしてこの土地を選びました。思いに寄り添うべく田園風景に近景では既存集落、
里山から遠景の北アルプスまで一望できる敷地に何度も足を運び
外観も景観に馴染む形態を第一に考えて来ました。
景観条例により隣地と道路からの離隔をとり当初考えた案はもう少し家の角度は緩やかで
もう一案として家を曲げす素直に道路に並行した直PLANを経ての形です。
南西側に向かう大開口
何処にいても景色に守られるようプライベートエリアとパブリックの柔らかな境界に
116度という導きだした角度を付けたことで日差しをコントロールしながら
シークエンスと共に日々を思い切り楽しんでいただけます。
鳳凰が羽根を休める屋根の形が田園風景の中に馴染んでいく。
緩やかに変化をしていく内部空間の吹き抜けは
もうひとつの美しい景色をつくっていくことでしょう。
最初からぶれずに進んできたことで
真っ直ぐなコンセプトに向かった建築
日々に寄り添いながら
風景と共にあること安全で安心に末永くここで暮らせますように。
本当におめでとうございます。


日本の暦カレンダーを使い始めて季節を意識するようになった。
電気は某大手の会社から信州Green電気に変えて1年ほど
水資源を由来とした環境にやさしい電気は少しだけ割高なので節約しようと思い立ち
炊飯はガスで30分で炊き上がるラ・ココット de GOHANに変えました。
結果、保温をしなくなった為なのか
電力消費量が金額で月1000円ほど安くなり地球環境にも少し貢献という大きな成果が。
(赤になったのは地元デパートのバーゲン品)
必要なことは小さな意識なのですね。
でもでもご飯の美味しさにはムラがある。それは修業・・焦る気持ちの表れの様です。


上林温泉に一泊して素晴らしい温泉と紅葉を楽しみ翌日は山ノ内町のSORAテラスへ
標高2700mの世界は雲海の中 一瞬で雲が流され地上が現れる
自然界の変化を楽しんで来ました。
その後は白馬村経由で帰宅
白馬村でも色々とみて感じて学生時代スキー場に足しげく通っていた時代
上達したくてスキー場でアルバイトをして板を担いで朝早く滑りに行った頃
少しだけ以前の静かな風景が懐かしい。
景観条例とは何だろうかという思い。

2016年から計画を進め2018年に竣工した高山村のマザーバインズ長野醸造所へ
良い建築が使われて益々価値が高まっている姿に惚れ惚れします(自画自賛)
普段逢う事がない構造設計建築家が長野経由で金沢へ向かう事になり
松本空港へ迎えに行き長野へ向かう道すがら車内での会話
SDレビューでの出来事や現在の仕事のこと(先進的で建築的なIT関係ソフトプログラムの開発)
小さくても大きくても建築的な価値はそこへ注ぐ熱量と時間であるということ
そして辿り着くための何かを見せてもらった。
またマザーバインズを施工してくれた松本木材さんの自邸兼事務所の建築途中を見て他の現場でも
その戦いぶりにある年代の持つ懐かしい熱さを感じてきました。
一つの建築が蒔いた種子が広がり成長し更に人を通していくつもの良い建築や場所が生まれていることに感無量で刺激的で良い一日に感謝。

先月引渡しをした安曇野市の住宅「un terzo」で庭工事完了です。
広い敷地 農地と住まいの曖昧な境界をどう柔らかく切り離しながら風景をつないでいくかを考えました。
仕事と暮らしの境界に建築に続く壁を設けたことで緑の背景となり視覚的にも倉庫やハウスを
意識せず空を垣間見ることが叶いました。
また壁の外部では砂利を敷くことで農業用車両の通路と住宅のエントランスが分かれています。
曖昧な境界ですが、地面のパターンが変わるだけでひとの意識で境界は変化していくもの
短時間の滞在でしたが砂利を避けながら作業車を運転してくれる祖父の姿に出会い実感してきました。
ついでの立ち寄りで内から見ることはできませんでしたが
竣工写真の際にお伺いすることが本当に楽しみ。
庭:三楽(松本市)さんありがとうございます。
