長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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栃木県那須 アートビオトープ
レセプションとレストラン、レジデンス棟の間にあるパティオの様な空間
そこに置かれた屋台は越後妻有アートトリエンナーレでも見かけた
アトリエワンのストレッジ・リムジンでした。
アトリエワンはマイクロパブリックスペースと名をつけた小さなインスタレーションを創り出してきた。
地域の歴史や文化環境 人のふるまいを調査して
その場を囲いコミュニティを誘発する様な試みを続けています。
うまい具合に適度に開かれて緑やちいさな彩で「もの」が置かれたリムジンは
すっきりと美しい屋台でその場の空気をつくっていました。
精密なディティールとバランスから屋台でも美しい物は美しいという民芸に通ずるものを感じ取りました。
また
断捨離やシンプルに暮らすという時代になっても
物から考えてしまうひと こころを整え美しく暮らしている人
そのさまざまな価値観のなか日々いろいろあります。
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風が吹き
雑木林が揺れていました。
気持ちが新たになる場所です。



予定していた宇都宮の兄の家に家改修の相談のため行って来ました。行く前日に折角だからと2018年に話題になった建築家石上純也デザイン「水庭 みずにわ」を予約
しかし一杯でプレオープン中の建築家 坂茂設計の宿泊棟に付随するレストランディナーを予約し
その前に「みずにわ」自由見学という選択肢でスケジュールを組みました。宿泊棟の新築にあたり整地される場所から318本の樹木を移植、それに160個の池が配されています。
移植した大木は元気がなく枯れた木も見られます。倒木していくのでしょうがそれもまた観察されるひとつの要素となっていって欲しいところ都会から来た人は水の中の生物に感動していましたがそれがこの場所の在り方の様です。
木の重ならない美しさ、整然と配され自然に見せようとした多数の池と踏石が感受性とセンスの塊の様な建築家を持ってしてもつくり込みの限界を感じ得ずにいられません。また自然へと返っていく時間は思った以上に短くそんな過程を想像すると面白い場所水のある公園美を求めた公園自然とは違う創られた流水音 地形の操作も自然の中では徐々に姿を変えて5年後に同化した自然との調和をまた見るために訪れてみたいとも思いました。

天候不順で日本中が大変な状況被害は少ない信州の中部地方でも屋根の板金やカーポートが飛散したという話を聞きます。
また想定外の気候が益々増えるという状況に対応した設計を検討しています。
そんな中、現場がゆっくりと進んでいることもあり建築士会の視察に参加しました。富岡市役所と富岡市内のまち歩き
富岡製糸は世界遺産に認定されてから富岡に訪れる観光客は減少の傾向にあり、都心から近い条件も相まって滞在時間が短いのが悩みの様です。
インバウンドと期待は膨らみつつも京都などSNSで人気のエリアでは人があふれかえり恩恵と弊害もあるようです。
ファウンダー 杉本 博司氏による概説転載
悠久の昔、古代人が意識をもってまずした事は、天空のうちにある自身の場を確認する作業であった。
そしてそれがアートの起源でもあった。天空を測候する事にもう一度立ち戻ってみる、そこにかすかな未来へと通ずる糸口が開いているように私は思う。
転載おわり



風景のなかにある建築を眺めると意図を深く感じるために天気(天のごきげん)に目を凝らす
駿河湾は綺麗に見えたが富士山は雲隠れしていたこの日
雲の流れと見え隠れする太陽と雨に降られ風に吹かれ不思議とやはり「天」を意識していた。
ひとの原点は「天」とつながること
