長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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2021.4.13
建築家吉村順三 1983年 旧ハーモニーホール
アメリカ人エロイーズ女史が日本の子供たちに音楽を楽しんでもらいたいとの意図で
つくられた建築
老朽化し取り壊しの危機がありエロイーズカフェとシェアハウスとして運営されています。
周囲の自然との調和と緩やかな高低差を持つ敷地を生かした
本当に自然の流れの中で存在する建築でした。
内部は緩やかなスロープはレーモンドから受け継がれステージに導かれるように
構成されている。
建物は意図を変えると印象も変わる。ハーモニーホールだった時に訪れてみたかった。
構成のすばらしさやディティール、自然との調和の素晴らしさは失わなくとも
生きていく建築にはルイスカーンが言っていたように「存在する意思」が必要なのだと感じた。

2009.1.13

西廻廊
広島へ2009年にいった理由は確か初詣だった気がします。電車で行った様なですが何故か記憶が曖昧です。本社、客神社、廻廊が海域に建ち厳かで柱の配列が左右非対称という妙を感じて来ました。海に建つという自然の驚異に常にさらされて建築当時の部材はほぼ残らないと言われていますが周囲の住居は修理に駆け付けられる様に職人さんが多く今も歴史と共に人の手仕事で守られている神社でした。屋根は檜皮葺で自然にさらされ被害を受けても自然界には驚異とならない姿です。
本社本殿の屋根は、切妻造の正面・背面の両方を長く伸ばし、その伸ばした部分が庇になった「両流造」

この日はグランドプリンスホテル広島へ
平日で宿泊者が少なくスタンダードな部屋を予約しましたが高層階の良い部屋にグレードアップで案内して頂けました。
1994年に建築された池原義郎・建築設計事務所+大林組S造+SRC造 23階建て地下1階
広島湾に浮かぶ元宇品の先端に建つ高層ホテル
元宇品広島湾に浮かぶ島で、明治期の干拓事業により陸続きとなったようです。ホテルへはバスと徒歩で行った記憶があります。
まずロビーの水盤と螺旋スロープが印象的なポストモダンなウェディングホテル
その案内文を見て当時思い出したのが学生時代の友人の結婚式に20代にこのホテルに一度訪れていたことでした。
しかし20代の結婚式でスピーチを任され緊張のあまり何も考えられず残念ながら
帰りにほっとしてエレベーターを降りた時の景色しか記憶にありません。
清明 次候 雁北へ帰る
先週は見積もり調整と
また方向性が決まり着工準備を進めたり
基本設計がまとまったり新しい計画の土地の見通しが立つなど春の訪れと共に先を見通せるようになりました。
昨年は全てがスローテンポでなかなか先が見えない
新しい計画も受けにくいという時期がありました。
それでもご理解を頂きzoom打ち合わせやゆっくり計画を進めて来ました。
これから
ブログの中で今まで訪れたり宿泊したり滞在した建築を少しずつ振り返ってみようと思います。
2008.11.05 上高地帝国ホテル
今から思えば当時の自分たちが仕事に追われていたのは
計画性が未熟だったからとわかります。
疲れ果て近くに逃避行をしたいという気持ちから無理やりに
冬季休業に入る直前の上高地帝国ホテルに行ったのでした。
昭和8年開業のホテルは日本初の山岳リゾートホテルとして期待され
高橋貞太郎設計のSRC造。
風雪による老朽化のため現在のホテルは当初の外観を再現しながら昭和52年に新築されました。
構造が見える山小屋風の部屋に宿泊し
部屋からも雪を頂いた穂高連峰が見えました。
楽しみにしていたのは夕飯に食べたカレーライスで
2008年当時はレストランを楽しむゆとりも度胸もなく
写真も何となくピントが甘く
早く帰って仕事をしたいという気持ちが表れています。(笑)


エントランス


空間に斜めに通るラインが敷地の広がりと協調していく
内にも外にもつらなるライン
1階へ落ちる光が考えた以上に
空間の変化と落ち着きをもたらしてくれます。
設計当初一部であった吹き抜け空間を
貫いたことでダイナミックな陰影が生まれ
最適であったと日々感じています。
密かに施主塗装進んでいます。


安曇野市「UNTERZO」
基礎ベースの配筋検査を行い定着、かぶりの是正事項も直ぐ対応して
もらいました。
今朝からコンクリート打設しています。
コンクリート強度 24N/㎡ 水セメント比54.1%
基礎工事には最適な気候で順調に進んでいます。
