長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所

ブログ BLOG

Jun 14, 2021

芒種 中候 腐れたる草螢となる

先週はエコキュートのメンテや看板撤去、デッキや囲いなど

小さな相談事がたくさんあった週でした。

それでも直ぐに連絡をくれる施主さんはありがたい存在です。

現場は進み平日は木工事中で現場打合せ基礎工事中で基礎の確認

そして週末は現場打合せと基本設計、実施設計中の打ち合わせと順調に

進んでいます。

そんな中で今一番の悩みが事務所の前の道路の通行量が増えて

下水道のマンホールが陥没しトラックが通る都度大きな振動と音が聞こえ

かなりのストレスとなって来ました。

インフラの老朽化と対応できない市町村

また塩嶺高原の水道取り出し工事では本管からの取り出しされた各土地への引き込みが

50年を超えているということで使わずして老朽化し新規に取り出しが必要で

思わぬ費用が掛かってしまいました。

インフラの老朽化に伴う問題は益々増え行政に頼ることも限界があり

個人でどう対応していけるのか頭がいたいところ。

マンホールの陥没による大型車の振動音は幹線道路添いの環境では仕方がないことかもしれませんが

こんな小さな地区の交差点が今度は4車線となるそうで地区の市会議員さんは(右折レーン工事だそう)

渋滞解消で鼻が高いと声を高々に成果を語られていました。(時代は変化をしてますが)

しかし通りやすくなるとまた交通量が増え生活者としては不安が増します。

渋滞と言っても朝のほんの数分、そして数十台の問題で必要性を全く感じませんでした。

ブキャナンレポート1963年
都市の自動車交通(TRAFFIC IN TOWNS)
イギリス政府が2年間にわたる調査結果として発表
自動車交通をたんに自動車の流れと見るのではなく、通過というフィルターによって分別する。

居住環境とは通過交通のない場所のこと。

という極端な理論でとても読みこなせない本でした。

塩尻市の計画道路は廃藩置県の後で車が主流の都市交通とされる時代

街道添いに幹線道路を通さず計画すれば街並み保存、生活環境の確保という点で

良かったのではないかと個人的に感じます。

また利便性と環境とはなかなか相反し悩ましく住まいの場所は
少し道が狭くて車がスピードを出せない通りに面することを強くお勧めします!

15年前にこの環境を選んでしまった私たちは仕方がないので

電気自動車が当たり前になり自動運転が発達し車や駐車スペースの問題が減り
周囲や都市景観が一変していくことを夢見ることとします。

 

PAGE TOP