長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所

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May 20, 2021

再開を願いながら。ホテルELBOSCO

写真:2013.8.11 振り返ると
何といっても今まで体感した宿で感動を覚えた場所は建築家村野藤吾の珠玉箱根プリンス、そして

長野県では建築家清家清による 野尻湖のELBOSCOでした。

残念ながらELBOSCOは設備不備の関係で長期休業中です。

もう一度訪れこの自然と融合する感覚を再度体感したいと強く願っています。

特徴は畝に添ったランドスケープから考え出された部屋の配置にありました。

森の合間からどこの部屋からでも野尻湖を垣間見ることができます。

 

そしてメゾネットで構成された空間の巧み

扉を開け螺旋階段の天井には柔らかな光が落ちて

階上に上がると窓の先に鮮やかな緑

そして演出するかの様な落ち着いたトーンで構成され時代を感ずる家具の置かれたメインベットルーム

設計者の意図を読み込み大切にして改修されたことが

強く伝わる空間でした。

2013.8.11

開業当時の家具

清家清さんが丹精込めたであろうことが伝わる家具

その良さはわかる人には伝わっていると思います。

 

 

この場所での二度の

食事が忘れられません。

レセプションの在り方も家具の配置も一流ホテルの奥行きとしつらえがありました。

うねる回廊には細長い窓が配され旅で出会った風景を印象的に演出してくれます。

 

今の時代、このような厚みのあるホテルに新しく出会うことは難しいのですが

良き時代のかつてのプリンスホテルの財産が日本全国に存在しています。

今は名を変え改修を施されていても

その土地へのアプローチと建築の構成、建築への思いは私たちに強く刺激と閃きを与えてくれます。

 

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