Jun 02, 2021
Jun 02, 2021
May 31, 2021
昨年引渡しをしました「林家(りんか)」が長野県建築文化賞住宅部門優秀賞を頂き
表彰式に参加させていただきました。
この難しい時期に表彰式を開催くださった長野県建築士会と
施主さんはじめ関わって頂きました皆様に深く感謝申し上げます。
その後で長野県立美術館へ訪れました。
この日は偶然が重なり行きの姨捨SAでは偶然知り合いの工務店さんと出会い
そして長野県立美術館を堪能し帰路に向かうその時に
美術館の出口から出てきた一人の男性と視線が合いました。
5秒ほどお互いに意味が解らず固まっていて漸くご挨拶。
何とそこでばったり会ったのは13年前に建てて頂き
つい先日数年ぶりにメンテのお話しに伺った私たちの施主さんだったのです。
思わず「縁があるとはこういう事なんですね!」と叫んでいました。
そして在任当時このプロジェクトを担当されたとのことでワークショップに参加されていました。
ほんの少し言葉を交わしたのですが、元の美術館に敬意を込めて建築されていた場所に新しい建築を配置せず
元の建物の場所を風景として残し東山魁夷館とは透明感のあるブリッジで繋いでいるという大切な意図を聞くことができました。
信濃美術館は林 昌二氏(1928-2011)(日建設計在任当時)の設計で1966年から3年前まで開館していました。
当時の建物は善光寺への軸を強く意識されていて
新しい建物でもその軸の方向の開放性と求心性が感じられるのはその意図が引き継がれていたことを読み取れ
また新しい感動を覚えます。
屋上テラスから善光寺界隈の風景を眺めると多くの善光寺を中心とした歴史的資産が残され
自然の中で起伏を巧みに建築の存在によって柔らかく繋いでくれていることが解ります。
本館(数字はウエブサイトを参照しました)
延床面積 約11,000m²
谷口さんの建築は時代を経ても美しい
東山魁夷館
延床面積 約2,000m²
構造 鉄筋コンクリート造
設計(1990年) 谷口建築設計研究所
May 30, 2021
May 30, 2021
May 29, 2021
キッチン:HUMP
テーブル:鈴木 潤吾
施工:(有)建築工房時遊館
岡谷市で昨日無事に引渡しができました。
土地を探して家を建てたいという相談に来ていただいてから2年
半年後候補となる何か所かを見せてもらい今の場所に決めたのは
南に抜けのある敷地であったこと、落ち着いた住宅地であったこと
それから東西に長く東に道路の土地は駐車スペースを充分に確保しても
車とエントランスの動線が重ならないというメリットがあったからでした。
その間、家族が増えて清々しい父母となった二人、まだお父さんのような
そうでないような抱っこもおぼつかない時に赤ちゃんを抱えて打ち合わせに来てくれた日。
家と一緒に大きくなり昨日は窓のカギを開けられるまでに。
現場が始まって施主塗装も外部、内部と進んできて
家の形が徐々に変わり生活の場へと変化を遂げた時の感慨を共有しこれからも
こうしたプロセスを大切にしたいと心から思いました。
一生の中で家でどれほどの時間を過ごすのでしょう。
時間はかかってもそれに代わる価値はなく
振り返りながらまたこうして共にすべてを受け止めていくような家をつくりたいと
強く思えた日となりました。
関わってくださった全ての人に深く感謝申し上げます。