長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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松本市で引渡し
土地探しから3年半
施主のKさんの思いが実った住まい
車庫があって雨に濡れないような家をと親心から予算調整の中でも
お話しがあり心残りもありましたが
完成した家には思いを込めた中心があってKさんが
例え雨に濡れても風に吹かれても必ず守り全てを包み込んでくれると信じています。
桜並木のある南の敷地を借景として大開口と大きなテラスを設けました。
2階は高さを低く抑え1.600㎜から始まる天井が屋根の形状に添って広がります。
1階の天井高も2.100と低く抑え吹抜から見える景色を切り取るように
ダイナミックな空間と桜の樹木によって日々を感じ季節の変化を齎してくれました。
北に配置したトップライトからの光を中心におき
東西の開口は抑え道路面に水回りとシューズインクロークなど機能を配置し
リビングが守られるような場所と考えました。
多くの方の協力と拠り所となるご近所の方々
そして思いを込めて施工してくれたMAC(エムエーシー)と
計画の中心にある「祈り」の間お厨子を製作してくださった前田純一さんに深く感謝申し上げます。


竣工写真は来春 庭のできたあと桜の季節になります。


松本市で計画中の模型この集落で二件設計できたことで
開口を向かい合わせたり意匠を一部そろえたり高さを低く合わせて
路地をつくることができました。
私たちが設計する上で一番大切に考えていることは
敷地のある周辺環境に向き合う事です。
高度成長と共に日本の20世紀の中で消えてしまったもの路地
あいまいな境界
ひととひとがつながり子供たちを地域で育てる路地の広場や空間
例えば設備や
内装は後で変えられますが敷地や周辺に対しての在り方は
あとから変えることができません。
何を思って計画を進めているのだろうかと予算調整の中で考え直す機会が多くなり
振り返ると
私たちの信条はまちと共にあると再認識できました。
路地に学ぶ生活空間の再生術
彰国社
2010年初版


松本市の住宅竣工し引渡しの日を迎えます。
これまでの日々を振り返り
土地探しから予算調整そして
工事期間中の日々と
いろいろがあって当たり前の時代を
無事に乗り越えてきた施主さんに本当におめでとうございます。とお伝えしたいと思います。
安曇野市笙の家地盤調査も完了
清らかな水の流れる敷地周辺
最近の豪雨により
水対策を考える必要がありそうです。

茅野の家(仮称)も地盤調査完了
こちらも地盤は良好でした。
長い設計期間も漸く詰めまでになりました。

松本市南浅間と大村の丁度境界
ナツメの家建築中です。設備の先行配管も完了
基礎の床掘はじまりました。
中部電力と電柱建柱の立ち合いへ
現場がはじまりお互いに出たり入ったり
の後で図面を仕上げる仕事人間の日々は12月まで続く のです。
