長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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雨が降りそう?
心配しましたが日頃の行いのお蔭で無事に一日終わりました。
今日も引き続きクレーンが入り棟上げしています。

平屋ベースの住宅です。
リビングキッチンの生活スペースを取り囲むようにコリドーを介在した子供室を配置しました。
どこに居ても家族の存在を感じる様に大きな庇に守られて中央に出来る庭で遊ぶことの出来る家です。
主役は子供達の育むコリドーです。
ここから余談です。
先日5月にご相談にお越し頂いた方の敷地を偶然通ったら、大手ハウスメーカーさんの住宅が完成近くなっていました。
私たちの感覚からすると早すぎてびっくりすると同時に
「ご希望の工期には間に合いそうもありません。標準工期は6か月」
一生に一度の家ですからじっくりやりましょう」
とお話させて頂いた記憶が蘇りました。
あの時、奥様が描かれていた夢は「土間がありカフェの様な少しシャビーな空間もいいな」というお話しでしたが総二階の工業化住宅を目にすると
何が良いのかは私たちが決める事ではありませんが好きなものと違う家に一生住むのは辛い事なのではないのだろうか?とふと感じていました。
ほんと余談です。
さて塩尻の「育むコリドー」では、上棟に向けて土台が敷かれました。


台風一過でテントを守ってくれた土嚢さん
顔を描いて、てるてる坊主にしてみました。

ガルバニウム鋼板の外壁が張られました。

大きなキャノピーを持つエントランス

内部空間に外を食い込ませたり、コートを介在した事で奥ゆきが生まれています。
床面積は大小とわず、曖昧な空間がある事で
生活の中で自然の介在を実感し光の移り変わりや季節などの事象を体感できます。
空間の豊かさ、住まう事の豊かさ
初めからあるもの、そして作り出していくものあると思いますが
それは建ててからでも多くのものが生まれる事もあるはずです。
床材は一階はウォールナットと二階にはミモザ
ミモザの床材は初めてですが見本以上に木目が綺麗です。
昨日の台風一過、辰野町の現場に行くと強風で大荒れ、横殴りの雨と風に多くの樹木が倒れ枝葉が道路やお店に氾濫し中には車の上に倒れているという場所もありました。
長野県でこの状態では
浸水や土砂崩れなど被害に逢われた地方の方は本当に大変な事とお見舞い申し上げます。
幸い現場ではシートを雨の中で取りまとめ、何とか無事に台風は通り過ぎてくれましたが、これから自然災害は増える事が予想されます。
小さな水路でさえ今にも溢れ出しそうで消防団があらゆる場所で出動していました。
日頃災害に遠い場所に居るという意識は捨てなければならないと実感した出来事です。
さて塩尻の現場「育むコリドー」では基礎工事も順調に進み、10月初旬には上棟予定です。どうか大雨など降りませんように。

