長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所

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Aug 02, 2021

大暑 末候 大雨(たいう)ときどき降る

先週は

竣工写真の撮影で昨年 引渡しをした住まいに伺いました。

いずれも庭を竣工後に整えた住まいの中にいると草をむしり水をやり生活の中に

庭との暮らしが住まいの風景として日常に馴染んでいるのが見え良い時間を過ごすことができました。

ご協力いただき本当にありがとうございました。

私たちは庭と建築の足元から遠景のつながりとランドスケープを創っていきたいと考えています。

そして
一番大切なことは大地と自然な要件の中でなるべく負荷をかけない庭

そのため外構は最初から計画していきたいと思っています。

最近の大雨の時も一度地面を掘りほぐし粘性土を水捌けのよい土に置き換えることや

芝生や大木の根っこの吸水性があれば屋根からの雨水も敷地内に吸水して行っていました。

また樹種や樹木とは一期一会の出会いのようなものという意識でいます。

その場として成り立つに相応しい樹種と出会うこと
植える際の気配りや表と裏の見極める眼力

先日の庭は

そして何といってもここまでやって頂いたことに感動したと

三楽さんへの言葉をもらったことでやはり確信しました。

視点や所作のルールと結界は独特の世界観であり京都で小川治兵衛により作庭された近代日本庭園を見た時に

とりわけ7代目の無鄰菴の見立てを聞いた時

そして桂離宮で庭の手入れのお手伝いの機会に恵まれた際に

まるで宝石の様に庭の小石や蒸した苔の落葉の扱い方

地下足袋の歩き方道具の動かし方

所作を体感し作庭の世界の深さを心から感じたことを思い出します。

今思えば何と貴重な機会だったんでしょう。

植栽の時期は住まいが落ち着いてから

必要な場所に光と影の存在としての樹木

一期一会を逃さないために

そして長いおつきあいをしていく為にも

良い庭師さんと共に進んでいきたいと思っています。

日曜日は実施設計の打ち合わせ

見積もり依頼が続きます。

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