長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所

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林家(りんか)

林家(りんか)
敷地一帯は古くからの集落にあり南に中学校、東道路を挟み神社林が見える。建主はこの地の出身で馴染みのある場所に敷地を求めた。実家も含め音楽一家である夫婦とは初期の段階で周辺に馴染み内外と繋がる小さな平屋のビジョンを共有していた。
 地域を司る神社に実家の山から御柱の檜を供出したことや祖父の代では山の木で建てた家に住んでいた話から平屋の中心に山から切り出した桧柱を据え大きな傘の様な屋根を計画し山の木と音楽と共に傘に守られ暮らす住まいをコンセプトとした。山の木は林道に近い檜、サワラ、唐松を使う事を決め同時期に着工する別の林業家の施主と二家族+両親が見守る中、1月6日新月伐採を行った。
 傘の中心に据える桧丸柱は天然乾燥し手加工、他桧は柱として構造材の一部として使い唐松は羽目板に加工し内部に、サワラの木は外部軒裏に張った。また唐松の良い部分はテーブル、ベンチとして二件の家で分けあった。
 人が集まり結いのようにお互いにできることを共有する過程でひとも山も建築も代謝する環境の一部であることを強く感じた。
土地の素材を使い循環を促すことが環境をつくる。地域の山の木で家をつくることが難しい時代を経て今は「地域材」活用への活路が進み設計者と施主が使うための努力を惜しまなければ叶う。

PHOTO IPPEISHINZAWA

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