長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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先月撮影していただいた
昨年竣工した薫風の二世帯の竣工写真を
アップしょうと思うものの
cojiさんの撮影枚数が多いのでうれしい悲鳴
現場が落ち着いてからにします。


薫風の二世帯住まわれて約1年半です。
建具の調整などありますが快適に過ごされていてほっとしました。
親世帯は庭や趣味が充実し益々元気に
子世帯は相変わらずのセンスの良さで
好きなものに囲まれ引き渡した当時より彩のある施主さんらしい住まいとなり赤ちゃんだった子がおしゃべりをして自分のお部屋で遊ぶ姿がありました。
実際に住んでからの暮らしを感じる本当に嬉しい時間です。
昨年引き渡しをしました二世帯住宅の外構工事
あと一息で完成します。
話は変わりますが
土地の調査で様々な市町村へ出向きます。
例えば東御市、松本市、塩尻市
その中で危機感のある自治体の若い世帯への応援体制に感銘を受ける事がありました。
農地転用の書類を受け取りましたがその後電話があり他に必要な書類も郵送してくださるとのこと。
この場所なら住む方も安心して移住できそうです!
その市町村の印象は
窓口業務の人により「まち」への思いが大きく変わっていく事を実感しました。
最近、嬉しいことに松本市内の敷地調査も増え
河川法申請を必要な場所での設計は初めて・・
昨日奈良井川改良区へ出向き松本市内の生活は河川とは切り離せないと改めて実感。
同時にこちらの不足を補おうと担当者さんが
土木と建築の異なる部分、図面の読み方、成り立ち、レベルの読み方まで
教えてくれました。
私は奈良井川の左岸で生まれ育ち
川の流れのある場所に戻りたいと潜在意識の中で感じています!
金沢、フィレンツェ、京都と暮らす中でひとと川との関係がとても好きで
更にその思いが強くなりました。
河川に近い計画は気候と予想される事態と向き合い
より心情に寄り添った住宅が出来る様に考えて行きたいと思っています。

二列型のキッチン見せる収納としまう収納をうまく使い分けて綺麗に暮らされていました。
今年の歴史的な暑さの中で仕事をしている職人さんには本当に頭が下がります。
「休み」をきちんと取り体を休めること本当に大切です。
「薫風の二世帯」 ついに竣工しました。完全分離型の二世帯で親と子、それぞれの意見を充分に反映しどちらも真剣に「家」と向き合った事でお互いに満足感の高い二世帯が完成したと思います。
薫風の二世帯という家の名前を何時も大切にしてくださり上棟式にも引き渡しの際にも心のこもった記念品にそれを文字にして頂きました。
その記念品の中から~薫風~生命力あふれる青々とした葉の香りを運ぶ風。初夏の季語です。
日本の気候も変わってしまい、初夏の過ごし易さを感じる時間は本当に短い間です。しかし、ご家族からは「生命力あふれる時間」といつも真剣に向き合う事を教えて頂いた気がします。
それ故の葛藤や変更や諸所は過ぎてしまえば家の中の所々に現れて結果としてすべては良い物語を持つ家として生まれて来ました。
お施主さんご家族には本当にお気遣いいただきありがとうございました。これからも家族仲良く、暮らしを楽しんで行ってください。
また来年の外構工事含めこれからもよろしくお願いいたします。

