羽根の家
2008年 松本市
松本市で2008年8月に竣工した住宅です。
そこは大きな分譲地の中に残された敷地でした。周りの住宅が新築ラッシュだったのは既に数年前。周囲からは数年遅れての計画だったこともあり隣家の採光などを配慮し、まずは建物の高さを低く抑えることをから考えました。
そして生活感の見えない整然とした分譲地に於いて前面道路に向かい光のFILTERが垣間見えながらプライバシーも確保し、その上で家全体が光の場となるように東に開いて縦スリット窓を連続させました。
最初に敷地を見た時に感じた「隣の畑の大きな木」と「西側の遠くの山を透けるようにしたい」そして扉の向こうの「生活もほんの少しだけ透けて見えるように」との考え、玄関扉を開けるとホールから洗面まで直線で視線が抜けることも演出のひとつです。
敷地の条件を考慮しつつ空間に広がりを作り出す為にさまざまな個を繋いでいくことを前提にした豊かな空間が生まれました。信州の建築家とつくる家 第5集に掲載
Detail
所在地 | 松本市 |
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完成 | 2008年 |
施工 | (有)建築工房 時遊館 |