長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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昨年竣工した諏訪市の「余白の間」既存母屋を解体した上で建替えでした。
小さな集落を形成している様に
兄弟、ご両親、叔父さんご一家とお隣同士で住まいされ羨ましいほどとても仲の良い御一家です。
引き渡しからおよそ1年後 庭工事後の写真
既存の庭のお手入れと古くからある石積の修復 数本の植栽と幅の広い庭仕事
敷地全体やご一家の視界も開けとても良い環境と景観となりました。
庭 写真:三楽
天気予報が雨模様の為、写真家さんの撮影は7月に延期となりましたが訪れるのがとても楽しみです。



暑すぎる夏職人さんも体調を崩しがちです。
そんな中、着工と上棟と竣工を迎えた現場もあり忙しく仕事をさせてもらっています。

画一的な土地画一的な間取りという機能的な暮らしを望む時代から余白余地を持つ場所でゆとりを探すときに移って来た実感があります。
時代に添う事は相変わらず仕事に集中しながらという状況で建築の勉強会や会で知る事よりもお施主さんの思いや拘りから実感し学び具現化しています。

解体から約1年初めてお会いしてから3年長い時間を共有し少しずつ進んで来た「余白の間」小さな集落の中にいるような実家や離れ、浴室、近隣に住む叔父の家など
濃密な関係性としっかりと向き合いそれでもどこかに自分達の暮らしを確立していけるような余白のある家を創りました。
開く場所と閉じる窓高さと素材の変化も楽しむ良い家が完成し引き渡しの日を迎えました。
本当に長い時間お付き合いいただきありがとうございました!3年の間にお互いの価値観も時代もすこしずつ変化も生まれ何かに追われるよりもじっくりと向き合い実現していく事の大切さを改めて感じました。
余白です。
リビング(パブリック)と水回りを繋ぐスペース
余白の間といいます。
二階と繋がり
猫柱もある余白。
常にいるLDKはシンプルに
余白はレッドシーダーを全面にはり
木の素材感を強調することで先にある外部が視線の先に
現れる様に考えました。
とりわけ先にある庭の存在が重要になりそうです。